「物販で月収を云々してもあまり意味のない理由」の続編です。
やたらと短期間で月収が増えるのはたいてい、在庫ビジネス
これはタイトルの通りです。
極端な例を挙げると、家財道具一切合切を売り払って在庫に変えると。
そして、それを出品すれば、当然、売上は増えますよね。
粗利の計算式は、
売上ー売上原価(売上に相当する部分の仕入額)
なので、売上が増えれば、当然、粗利(物販で言うところの”月収”)も増えるんです。
先のは極端な例ですが、もっと比較しやすいように考えてみましょう。
取った在庫の半分が売れるとしますね。
そうすると、10個在庫取った場合、100個在庫取った場合を比べると、
- 10-5=5 で、5個売れました。
- 100-50=50で、50個売れます
ということになります。
単純に10倍売れているので、利益も(同じ商品であれば)10倍になりますね。
ココで「月収10倍になりました!」という文言がでてくるというわけです。
ところが、当たり前のことですが、
100個仕入れて50個売れているということは、逆に考えれば、売れなかった50個分は仕入れだけが発生すると。
そうすると、お金の流れ(キャッシュフロー)に問題がでてきますね。
こういうふうに、商売のキモはキャッシュフローなんです。
なので、単純に(ネット物販で言うところの)月収を上げるのは簡単なことなんですよ。
そのように考えると、無在庫販売が成立するならば、それが一番優秀なビジネスモデルということになります。
売れてから仕入れるので、余分な在庫をいっさい持つ必要がないからですね。
専門商材+無在庫販売が最強
ただ、無在庫販売は、どうしても粗利率が小さくなる傾向があります。
これは、誰でもできるので、誰でも参入してくるからです。
そうすると、出品の数打ち勝負ということになりますね。
数打ち勝負になると、今度は、問い合わせ対応やらなにやらで作業量が増えます。
作業量が増えると、外注費も嵩むことになります。
そういうわけで、
- 粗利率が高く、作業量が最小で済む専門商材(ただし在庫は持つ)
- 粗利率は低いが、キャッシュフローが良い無在庫販売
の組み合わせが、長所と短所を補完し合う関係になって良いのではないかと思っています。
*僕が言う専門商材とは、単に専門を絞り込むというだけでなく、無在庫セラーが太刀打ちできない仕入力を持つという意味です。
このようにして、貿易モデルに移行しつつ、無在庫のキャッシュフローの良さも活用し、相互補完的に進めていければ、継続性のあるビジネスモデルになると確信しています。
そういうわけで、やたらと「月収」を強調する情報発信者には注意した方がいいです。