情報化社会で生き残るために、”自己イノベーション能力”を!
情報化社会・知識社会とは何ぞや?ということでは、いろいろな観点から述べることも可能ですが。
ひとつの側面を言えば、情報化社会であるということは、価値観が多様化していく時代であるということです。
ということは、
需要も時々刻々と変化していく時代である、ということなんですね。正解はいつも顧客にありますので。
そういった時代のなかにあって、僕らが身につけておくべき最大の武器は「変化への対応力」だと思います。
そしてその基本にあるものは、「変化をいとわない精神的態度」ということになります。
これは言うは易く、行うは難しいことではありますね。
高度経済成長時代にあっては、会社から求められていることをこなしていれば、生涯設計を成りたたせることができました。
自らは変化せずとも、言われたとおりのことをこなしていればよかったわけです。
ところが、情報化社会に突入している現代ではそういうわけにはいきません。
会社勤めであっても、常に「使える人材であるか」がチェックされているわけです。
ここで、「使えない」という判定をされてしまったら、クリエイブな仕事からは遠ざけられ、単純作業しか任せられない人材、つまり、低賃金労働するしかない世界に入ってしまいます。
ましてや、安倍政権で検討されているように、移民が流入してくる社会になると、それはさらに加速されることになります。
移民と外国からの出稼ぎ労働者との低賃金競争にさらされますんでね。
*ちなみに、僕は移民に反対の立場です。詳しくは他の機会に書きますが、今、ひとつ理由を挙げるとすると、この「低賃金競争から引き起こされる、国民の所得の低下」ということです。
ゆえに、これからの時代は、資格云々ではなく、「いかに、その時時の需要に応えられるか」という実際的な能力が求められることになります。
これは自営業者、起業家にとっても事情は同じですけどね。
そういう意味で、「変化に強い、変化していくことをいとわない」性格を作り上げていく必要があります。
いわば、自己イノベーション能力。
これは、訓練で、そのような性格にすることが可能なんです。
スモールビジネスの時代の到来
また、そのような状況であるからこそ、スモールビジネスの時代である、とも言いかえることができると思います。
当サイトは、けっこうな頻度で『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を取り上げていますが。
じつは一点だけ、ロバート・キヨサキの考えと違うところがあります。
ロバート・キヨサキの言うところの”Bクワドラント”は、実際は、ビッグ・ビジネスのBでもあるんです。
ところが、僕は、「”仕組み化→ビジネスオーナー化”が出来ていれば、Bクワドラントである」とご説明しています。
これは、僕自身が、ビッグ・ビジネスを創る力がないから、と言えばそれまでなんですが。笑
本音のところを言うと、”デフレ下の”株主資本主義の社会では、ビッグ・ビジネスにするメリットがあまりない、とも思っています。
*実際、日本の億万長者は中小企業のオヤジが多いんですよ・笑
日本でもアメリカ並みに、株主資本主義が強調されるようになってきましたが、
デフレの状況で、株主へ還元ということを第一に考えると、
- 短期的な利益に走りやすくなる
- 営業利益を出すために、固定費削減へ→リストラ・賃金カット
という方向へ行きやすくなりますね。
このことは、以前に、「リスクを取らないのがリスクです」という記事にも書きました。
ところが、
スモールビジネスオーナーであれば、人件費その他の固定費も身軽ですので、どんどん新しい業態に対応していくことが可能なんですね。
人件費については、外注化に徹することによって、ほぼすべて変動費化することもできます。
沢山の従業員を抱えている大企業的なビジネスモデルでは、こうはいきませんし、なにより、舵取りの変更が難しくなってしまいます。
そういうわけで、スモールビジネスオーナーを目指している僕らとしては、「まさに、僕らに適した時代に生きているんだ!」という誇りを持っていいと思いますね。
そして、そのために、「いつでも自分は変化していくことができる」「時代に即応できる」という心的態度を作り上げていくことが大事になってくるということです。