ネット物販をやっている人は、たいてい、「転売」で満足する傾向にあります。
ここで言う「転売」とは、ショップなどから仕入れて、ヤフオクなどのプラットフォームで一般顧客に販売することです。
もちろん、これだけもけっこう稼げますし、これだけで月収100万円以上行っている人もいるでしょう。
ただ、こういう「転売モデル」の問題点は、
- ライバルにリサーチされて真似されてしまう
- 利幅がとりにくい
- 仕組み化が比較的、むずかしい
- 仕組み化できても利幅が小さくなる
といったデメリットがあります。
ヤフオクでもAmazonでもeBayでもそうですが、なにかしらのリサーチツールがあります。
このリサーチツールのおかげで、過去の落札履歴/現在の競合を調べて、自分でも「価格差のとれる商品」を出品できるので、とてもありがたいことではあります。
でも、ということは、自分の出品も真似されてしまう、というリスクがありますね。
リスクというか、これはふつうに毎日ありえることです。
また、転売モデルでは、下記の①の状態になっていますので、利幅が少なくなる傾向があります。
①ショップ→自分→般顧客…矢印2個分の利幅
ところが、問屋から仕入れると、自分自身が「ショップ」の立場にたてますので、その分、利幅が増えることになります。
また、一般顧客ではなく、ショップに直に販売してしまえば、さらに利幅が増えることになりますね。
ここで、プラットフォームを介さない直接取り引きであれば、プラットフォームの手数料も節約できますし、
かつ、プラットフォームを介さなければ、「ツールなどライバルにリサーチされない」状態へ持っていけますので、ますます勝ち組に入れることになります。
②メーカー→問屋→(ショップ)→自分→(一般顧客)→ショップ…矢印4個分の利幅!
さらに、仕組み化する段階では、
リサーチを重ねなければいけないので、その分、労力と時間のコストがかかることになります。
自分でやるとそうなりますが、外注化すると、労力と時間のコストが、外注費という「お金のコスト」へ転化していきます。
また、リサーチの方法を教えなければいけませんので、教育に時間がかかる、というコストも見逃せませんね。
ただ、ここまででも、けっこう稼ぐことができますし、仕組み化も可能です。
しかししかし。
もし、リサーチに費やしている時間の一部を仕入先開拓、販売先開拓などに宛てて、1件でも取り引きが成立すれば、これはかなり大きいです。
開拓する苦労は一度キリかもしれませんが、その恩恵は継続性がありますしね。
また、上記でご説明したとおり、当然、利幅も大きくなります。
転売モデルのライバルが参入できなくなりますので、リサーチの手間・コストも省くことができるようになります。
そうしたコストを省くことができるということは、外注費も低く抑えられるということで、それはつまり、自分の手残り利益も増えるということになりますね。
こんな感じで、上流仕入れは「いいことずくめ」なんですけど、実践しているセラーがとても少ないんです。
少ない理由は簡単で、「面倒くさいこと」だからですね。
でも、やはり、「人よりも一歩、面倒くさいことをやってみる」というのが成功のコツであります。
その上、その「面倒くささ」は上に書いたように一度きりで、上流仕入れの取り引きが成立したあかつきには、その恩恵は継続的なものになりますからね。
「商売の基礎を学ぶ」ということで、転売モデルをマスターすることも、じつはとても大切なことなんですが、
今回の記事でご紹介したような「上流仕入れ」ですね、あとは、販売先もなるべく、ショップなどにまとめ販売ができないか?
こうしたことまず、思ってみる、心の片隅に留めてみる。
できたら、実行する、というのが差別化のために、とても大事なことになります。