ビジネスを始めるにあたり、僕らはとかく夢見がちになり、「思えば叶う」「一直線に成功への道を進んでいける」とか思ってしまいますね。
これは、ネットビジネスについて言えば、とかくマーケティング的な「煽り(あおり)」が大きく、それに幻惑されてしまう側面もあると思います。
そこで、いきなり人を沢山、雇い入れたり、事務所を構えたり、借り入れを起こしたりするわけです。
ところが、よく言われているように、起業をしても、5年以内に9割の会社は撤退します。
そして、残りの1割もほとんどが、次の5年以内に姿を消すことになります。
これはなぜこうなるかというと、「大きいことをやりたいのだから、大きく始めよう」という考えが根幹にあるからだと思うんですね。
ところが、ほとんどの人が失敗していくわけですから、どうやら、この考え方に誤りがあるのではないか?ということになると思います。
日本マクドナルドの創業者である藤田田(ふじたでん)さんは、「頭の悪い奴は損をする―ユダヤ流・金戦の哲学』という本の中で、「軒先を借りよ」という見出しの文章を書かれています。

「軒先を借りる」というと、ことわざとしては、逆に、「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」という、「やられてしまう!」系のほうが有名ですけどね。笑
「軒先を借りよ」で藤田さんが主張したいことは、「まずは小さく始めて、だんだんに成功を大きくしていく」ということだと思うんですよ。
上記の例で言えば、いきなり事務所を構えたりしないで、知り合いの軒先をちょこっと借りて始める。ここで固定費がずいぶんと節約になりますよね。
夢は大胆で大きくあっても、実践は繊細に小さく始めていくのが大事だってことだと思います。
ところで、「軒先を借りる」というのにまさにピッタリなのが、物販におけるプラットフォームです。
プラットフォームというのは、この場合、ヤフオクとかAmazonとか…ネット上のショッピングモールと言うんですか、すでに「お客が集まっているところ」のことですね。
ネットビジネスで一番、難しいのが集客ですからね。
たとえば、いきなりネットショップをぽん!と出店したとしても、有料広告を打って見込み客を集めない限りは、「砂漠にお店を出したのと同じ」ことになってしまうわけです。
また、有料広告を売ったとしても、やはりブランディング的には、老舗のプラットフォームにはなかなか敵いません。
ゆえに、まずは、軒先を借りる=プラットフォームでビジネスを始める、というのは、物販を始める手順としては、オススメの段階論ということになります。
僕がこのサイトでオススメしているeBayももちろん、巨大なプラットフォームです。
eBayは、アクティブユーザー(実際に売り買いをしているユーザー数)だけでも、日本の人口よりも多いんですよ。
しかもしかも、
ヤフオクやAmazonにはない、大きなメリットがeBayにはあります。
そう。「顧客のメールアドレスが手に入る」ということです。
これはすなわち、「顧客台帳を作ることが出来る」ということになります。
顧客台帳の意味の大きさについては、また別記事で書いてみたいと思いますが、
とにもかくにも、eBayは、巨大なプラットフォームであるだけではなく、さらに、ビジネスを加速していくための「拡張性がある」ということ、
すなわち、「小さく始めて成功を育てていく、に適したプラットフォームである」ということを覚えておいてくださいね。