こんにちは、高田です。
僕は超絶イクメンなので(うそです)、娘の保育園に行ったりもするんですが。
見ていると、他のお母さんたちは、きついなー、教育熱心!?って思うことが多々あります。
たとえば、
こどもが走り回っていると、「あぶないよ!」「やめなさい!」「ぶつかるよ!」とか、
実によく見てる。
で、僕は、というと気づいていても、何も言わないようにしています。
これが、あきらかに大けがにつながるってんだったら、まあ言いますけどね。
それ以外は極力言わない、注意しない。
これは、つまり、「失敗して学べよー」ってサインを送ってるわけです。
だめ!ってのは、ひろく言うと、「失敗しちゃだめ!」ってことになると思うんですよ。
そうすると、失敗をおそれる、リスクをとれないマインドのまま大人になると、
今後の社会を考える時、どうなるのかな、と。そっちのほうが、あぶない!と思うわけです。
この、「教育における失敗しちゃイケナイマインド」って、実はナチスドイツに起源があります。
というのも、いまの学校教育(義務教育)の骨格ができたのは、戦前の国民学校令(昭和16年)なんですが、これって、当時のナチスドイツが採用していた教育システム、「フォルクス・シューレ」を参考に作られた法律です。
フォルクス=国民の
シューレ=学校
です。
ちなみに、「フォルクスワーゲン」はもろにヒトラーが発案した「国民車」です。

元画家志望の、ヒトラー自身が書いた下絵も残っています。
興味のある方は、画像検索してみてください。
もろに、あの愛らしい、フォルクスワーゲン・ビートルです。
そういうわけで、フォルクス・シューレ=国民学校は、国家社会主義体制に適応するにふさわしい人間を作るために制定された制度なんです。
つまり、政府・官僚・大企業にとって、従順で使いやすい人材を育成するってことですね。
だから、失敗しちゃイケナイ、減点主義の教育になっている。
ところが、とことてん(こればっかだな)。
これって、右肩上がりの産業時代は有効だったんでしょうけどね。
知識社会に突入して、企業の寿命より、労働寿命のほうが長い時代にはいった現代では、
かなーりリスクなわけですよ。
まさしく、「あぶない!」。
実際に起業するヒトはもちろん、副業であれ、あるいは社内に留まるのであれ、
めっちゃ変化がはげしい時代にあっては、前例のない発想ができるか、ってことが必要になってくるわけです。
で、そのためには、「失敗してもいいやー」ぐらいのマインドでないと、かえってリスクになってしまうわけです。
そんなこんなで、これも、ここしばらく話題にしている、フランシス・ベーコンのイドラ説にあてはめると、
洞窟のイドラ(自分のうけた教育と他人との交わりに関わるイドラ)
ですね。
ここんとこも、まず、自身の価値観が侵食されてないかどうか、点検したほうがいい。
その次に、お子さんを持たれている方は、そこらへんを鑑みて、
ちょこっと考えてみるのがいいんではないかと、
ちょっと老婆心。