以前、「物販で現代の貴族になる方法」という記事でも書きましたが、
仕組み化が完成してスモールビジネスオーナーになると、相当、時間に余裕ができます。
僕は、クラシック音楽では、マーラーの交響曲が好きなんですが、
マーラーの交響曲って一曲聴くのに、1時間半はかかるわけですよ。
さらに、
「レナード・バーンスタインとクラウディオ・アバドではどう解釈が違うのか?」「カラヤンが第5を振っているけど、どう解釈しているのか?」
なんて試していると、1時間半×指揮者3人=4時間半も聞きっぱなし…ということになりまして、
でも、ほとんど毎日、そういう生活パターンで生きることが可能です。
これはやはり、忙しい働き方では、こういう生活はできない、というのはお分かりかと思います。
よく、「仕組み化をして、労働時間をZIPファイル化するんだ」などという言い方もしていますが、
じゃあ、そのコツはいかに?ということを、今日は別の角度からお話してみます。
「パレートの法則」はご存知の方も多いのではないかと思います。
一般に、「8割2割の法則」とも呼ばれていますね。
これは平たく言えば、
「重要な2割を押さえておけば、全体の8割の仕事をやったのと同じ」
という法則です。
物販で言えば、初心者にとっては、
- 重要な2割=いかに売れ筋商品を見つけるか、というリサーチ
ということになりますね。
あとの出品作業とか、発送作業は単純作業ですし、自分がやっても他の人がやっても大差はありません。
また、そもそもリサーチの質が良くないと、出品しても売れないですし、ということは発送もない…ということになりますので、
やはり、「リサーチの質を確保するのが重要な2割」ということになりますね。
したがって、順序としてはまず、重要でない8割に入る発送作業とか出品作業を他の人にやっていただく、ということになります。
ここで、
「発送ひとつとっても、自分がやったほうが質が高い」
というのは事実でしょうし、その考えから、「結局、全部やってしまう」というパターンに入るひと多いんです。
ただですね、
自分で全部やって、「1時間あたり100の仕事が出来る」と仮定してみましょう。
ところが、「単運作業を人に任せると80の仕事にしかならない」としましょう。
この「20の差が気になってしょうがない」というタイプの方もいらっしゃるわけです。
ところが、
3人の人に単純作業をお願いすれば。
80×3=240の仕事量になりますよね?
自分一人でやったときよりも、2.4倍の仕事量になるわけです。
したがって、「20落ちるのは織り込み済みで、それよりかは、自分は重要な2割に集中しよう」と思って実践した方がいいわけです。
*仮に、80どころか60の仕事量だとしても、60×3人=180になりますよね。
そして、
重要な2割だけに集中していけば、
1時間×2割=12分で済んでしまうわけです。
この12分で、全体の8割を押さえたのとおなじになるわけです。
ということは…、
さらに、他の仕事の重要な2割を押さえていけば、
12分で80の仕事ですので、
60分で、80×5=400の仕事量をこなしていることになりますよね。
ここ、とても大事な考え方ですよ。
もう一度、整理してみますね、
- Aという仕事の重要な2割=12分→Aの仕事の8割を押さえたのと同じ(仕事量80)
- Bという仕事の重要な2割=12分→Bの仕事の8割を押さえたのと同じ(仕事量80)
- Cという仕事の重要な2割=12分→Cの仕事の8割を押さえたのと同じ(仕事量80)
- Dという仕事の重要な2割=12分→Dの仕事の8割を押さえたのと同じ(仕事量80)
- Eという仕事の重要な2割=12分→Eの仕事の8割を押さえたのと同じ(仕事量80)
総計60分で、仕事量は80×5=400、ですよね。
さらにさらに!
「Aという仕事の重要な2割」をさらに分解してみると、やはりそのなかでも、8割2割の法則が働いていまして、
「Aという仕事の重要な2割」のなかのさらに重要な2割だけを自分がやって、他の8割はマネジャーさんに任せればいい。
という考えになります。
そうすると、自分が使う時間は、
12分(720秒)×2割=2.4分(144秒)
ということになります。
そうすると、A〜Eの5種類の仕事をやっていても
2.4分(144秒)×5=12分
で終わってしまうことになります。
…原理的にはお分かりになりましたでしょうか?
これが、「1日7分の労働時間でも月収100万円は可能」ということの内実なんです。
僕なんかよりも、もっともっとレベルの高い人はいくらいでもいらっしゃいます。
でも、
世の中で、「一人で20社を経営しているけど、自由時間はたっぷりある」とか。
そういう人は、意識的か無意識的かは別として、上記のパレートの法則を使っているはずです。
けっこう、今回は本質に迫ったお話ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。