ポジティブシンキングはアメリカ流成功哲学
自己実現理論というと、やはりアメリカ発のものが多いですね。
日本の書店に並んでいる自己実現書も、ほとんどはアメリカが源流になっています。
この大元をさらに辿ってみると、クリスチャン・サイエンスに行き着きます。
これは、聖書のイエスの言葉を、成功哲学に応用したもので、たとえば、
蒔いた種は刈り取らなければならない
という言葉から、
蒔いた種(原因)→刈り取る(結果)という、原因・結果の法則へ行き着くわけですね。
この考え方を応用して、
積極的な思いを持ち続ければ(原因)→成功を引き寄せる(結果)
という積極思考、ポジティブシンキングに行き着いているわけです。また、これがもちろん大流行の「引き寄せの法則」にもつながっていっていますね。
ただ、個人的には、積極思考って必ずしも、オールマイティではないと思っていまして、読者の中にも「積極思考」は疲れるなあ」と思っている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
僕はそのタイプです(笑)
”習慣論”のほうがむしろオールマイティな成功思考
サミュエル・スマイルズの『自助論』
成功論というと、19世紀のイギリスでは、サミュエル・スマイルズの『自助論』という本が大ヒットしまして、これは明治期の日本でも、『西国立志編』として翻訳され、日本でも大ベストセラーになっています。
この自助論的な思考が、19世紀の大英帝国の繁栄と明治期の日本の驚異的な躍進の背景になっています。
『自助論』は文字通り、自助努力論ということになりますが、これは突き詰めて考えれば、「習慣論」に行き着く、ということを上智大学の渡部昇一教授が主張されています。
要は、「これが自分の仕事である」と思えるものを、ひたすらに「やる続ける」「習慣化する」というところにポイントがあります。
一時的な思いや頑張りよりも、「やり続けること」、「成功するためのコツは、成功するまでやめないこと」というふうにも言えますね。
そういう意味で、積極思考というのが一時的なカンフル剤で終わりがちな傾向があるのに対し、自助論はもっと長期的な視点で勝ち続けていくための思考法ということも言えるかもしれませんし、
個人的には、積極思考よりも(というより、自助論は積極思考もカバーしていますので)、ずっとオールマイティな成功論だと思っています。
いかにして習慣化するか
ココででは、「いかにして習慣化するか」という問題が出てきますね。
俗に、「3日・3週間・3ヶ月」と言われていまして、まずは3日続けることが大事です。これが出発点です。
ここで終わると、いわゆる「三日坊主」になるわけですが(笑)。
3日続いたら、次は、3週間続けてみること。そして、次は3ヶ月続けてみる。
経験的に、3週間続けると、「やらないと気持ちが悪い」という感覚になってきます。
この感覚が芽生えるのがミソなんです。
みなさんも、「お風呂に入らないと気持ち悪い」とか「歯を磨かないと気持ち悪い」とうのがあるでしょう(ないですか?・笑)。
それとまったく同じで、「やらないと気持ちが悪い」というレベルまで持っていければ、だいぶ習慣化したことになりますね。
そして、3ヶ月続けることが出来たら、日常生活の一部となるくらいに相当に習慣化されている状態になります。
ここで気をつけなければいけないことが一点あります。
それは、
「時にはサボってしまう」
ということです。これが、また魔境なんですね。
何が魔境かって言うと、サボってしまうと、自己評価が低くなって、とたんに全部投げ出してしまいたくなりがちなんです。
が。
ここが勝負どころです。
戒律は破ってからが勝負です(笑)。
考えてみれば、「破ってしまった…しまった」という思いが出てくると言うとは、逆に言えば、そう思えるだけ習慣化されつつある、ということなんですよ。
なのでね、
たまには破ることがあってもしょうがないんです。
ここでがくっとこないで、翌日は気を取り直して、また取り掛かることが大事ですね。
eBayをはじめ転売についてもまったく同じで、「1日10品出品する」と決めたら、3日・3週間・3ヶ月続けてみる。
たまには、破ってしまうかもしれませんが、破ったら破ったで、そこからが勝負ですね。
また気を取り直して、初めてみること。
チェックポイントは、むしろ、「やらないと気持ち悪い」というレベルになっているかどうか、です。
試してみてくださいね。